ティルヴァイヤール

カーヴェリー川のほとりにあるこの町はタンジャーブルの郊外にあります。主な見どころはシヴァ神を祀るパンチャナテースワル寺院(Panchanatheeswar Temple)です。のどかな田んぼや藪に囲まれた寺院は、とても厳かな雰囲気です。参拝者はここで、罪を逃れることができると信じられているカーヴェリー川につかることもできます。更なる見どころはサプタ・スターナム(Sapta Staanam)と呼ばれる7つの寺院の1つであるティルヴァイヤール寺院。この寺院はシヴァ神が神話上乗っていたとされるナンディ(牛の神)の結婚と関連しています。

ティルヴァイヤールはカルナータカ音楽の三大音楽家の1人であるシャガラジャが住み、三昧を得た場所として知られます。寺院を訪れるのは毎年1月に開かれるシャガラジャの誕生日を祝う音楽祭の時期がおすすめ。

ティルヴァイヤール

ティルヴァールール

ティルヴァールールの町は、カルナータカ音楽の作曲家で三大音楽家の一人であるシャガラジャの生誕地として有名です。主な見どころは南インド最大級のジアガラジャ寺院。シヴァ神を祀る寺院は、不注意にも馬車で牛をひき殺した自らの息子に貨車の下敷きになれと命じたマヌ・ニーディ・チョラン王の物語を伝える碑文や彫刻で知られています。王の命令をシヴァ神が遮り、息子を救って牛を生き返らせました。寺院では毎年3~4月に盛大な馬車祭りが開かれます。出生のお祝いよりも規模が大きく、見逃せないイベントです。寺院には25エーカーのカマララヤン・タンクが隣接し、1997年より州の観光局がここでボートの運営を始めました。

ティルヴァールール

シュワルツ教会

この地域でもかなり古い教会のシュワルツ教会は街の重要なランドマークです。新古典主義の18世紀建築で知られ、有名なイタリア人彫刻家ジョン・フラクスマンの作品を擁しています。1779年にボンスレー朝最後の王サラボージー二世によって設立されました。王の家庭教師であったデンマーク人修道士C.V.シュワルツへの敬意のしるしとして建てられました。修道士はタミル語に長けており、マラータ王国の王たちの子供時代の教育を担当していました。植民地時代には、教会は英国軍の礼拝堂として使われていました。C.V.シュワルツの死後、王は修道士を記念した像も立て、教会の財務管理も行いました。

シュワルツ教会

スワミマライ

タンジャーブルのすぐそばにあるムルガン神を祀るスワミマライ寺院は丘の上に建っています。60段の急な階段を上らないとたどり着けず、これはヒンドゥー暦の60年間を表しています。ムルガン神自身がこの地でかつてその父であるシヴァ神を崇めよとするプラナヤマ・マントラの意味を教えたという言い伝えがあります。スワミマライはムルガン神の6つの神聖な化身の1つであるとも信じられています。ムルガン神のパダイ・ヴェードゥラグ(陣営)としても知られます。シヴァ神の祠が丘の寺院の少し下にもあります。寺院を訪れるのは4月に開かれるテンプル・カー・フェスティバル(Temple Car Festival)や3月に開催されるパングニ・ウティラム祭り(Panguni Uthiram Festival)の時期がおすすめ。.

スワミマライ

ダラスラン

街の郊外にあるダラスランの町はユネスコ世界遺産のエアアベイツバーラ寺院で有名です。シヴァ神を祀る寺院は12世紀に偉大なるチョーラ王ラージャ・ラージャ一世により建立されました。女神パルヴァチや、ヤマ神(Lord Yama、死の神)、スブラマニャ神(Lord Subramanya)、女神サラスワティの祠があり、シヴァ神の偶像もあります。サプタマトリカ(Saptamatrika)やシヴァ派の教徒の彫刻を拝むこともできます。本殿の前にはアランカラのマンダパ(開放的なテントのようなもの)があります。マンダパの窓間壁の列柱は端に四角い板がついており、それぞれの板にシヴァ派の伝統的な場面が彫刻されています。マンダパの南側には、それぞれの土台を大きな石の車輪が支え、頂点にはすべて馬が乗っており、マンダパが馬車のような様相を呈しています。14世紀に、寺院の建築デザインが、タンジャーブルの大寺院の様式に似せて煉瓦とモルタルでできた像に変わりました。

ダラスラン

マイイラドゥスライ

歴史に根付くマイイラドゥスライは人気の巡礼地です。カーヴィリ川のほとりにある町には寺院が点在し、その中でも最も有名なのがマユラナタシュワミー寺院です。マユラナタルとしてあがめられるシヴァ神を祀る寺院には関連する面白い伝説があります。話によれば、女神パルヴァチ(Goddess Parvati)が孔雀になる呪いをかけられ、シヴァ神を拝みにクジャクの姿でここにやってきたそうです。こうして、町はマイイラドゥスライ(クジャクの町)と名付けられました。参拝者は寺院の九曜の祠を巡ることもできます。こうした9つの寺院は太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星、月の昇交点、月の降交点というヒンドゥー教占星術の9つの惑星を祀っています。

マイイラドゥスライ

ブリハディーシュワラ寺院

1010年に偉大なるチョーラ朝の王ラージャ・ラージャ一世により建てられたブリハディーシュワラ寺院はユネスコの世界遺産に登録されています。外側の砦は後にナヤックの君主たちによって更なる防御のために増設されました。タンジャーブルで一番有名なランドマークでペルヴダイヤル・コヴィル(Peruvudaiyar Kovil、大きな寺)としても知られています。チョーラ建築の素晴らしい見本で、当時の最も進んだ技術によって建設されました。寺院には1000年前の町や町の生活を詳しく伝える碑文があります。シヴァ神を祀る寺院は212フィートの高さがあり、インドでもかなり背の高い約13フィートのリンガがあります。更なる目玉として、インドで2番目に大きいナンディ(牛の神)の石像があり、高さは12.5フィート、全長8フィート、幅5フィートの大きさがあります。土地の守り神として寺院の入り口に立っています。この大寺院は2010年に建立1000年を祝いました。ここで祝われる大きなお祭りは、2月の第2週目のマハー・シヴァラートリーです。

ブリハディーシュワラ寺院

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