シュリーナガルからおよそ20キロメートルの場所にダチガム国立公園はあります。141平方キロメートル以上の広さでほぼ長方形をしていて、上部ダチガムと下部ダチガムという2つの部分に分かれています。前者は公園の高い場所に広がっていて、最寄りの道から1日ほどのトレッキングで行くことができます。一方、下部ダチガムは国立公園全体の3分の1ほどで、ハングルとも呼ばれるカシミールアカシカなどの絶滅危惧種でよく知られています。

ベストシーズンは春から秋、ツキノワグマを見ることができる頃です。その他に見ることができる野生動物は、オナガマーモット、ヒョウ、パームシベット、ジャッカル、アカギツネ、キエリテン、アルタイイタチ、ニジキジ、ヒマラヤカササギ、ヒゲワシなどです。現在ダチガム国立公園となっている場所が後のカシミールのマハラジャから保護を受けたのは、渓谷が禁猟区となった1910年でした。また、このマハラジャはトチノキやオークのような野生動物が好む木を大量に植え、これらは冬の間の餌となりました。

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