ラジャ・ディンカル・ケルカール美術館には、刺繍織物、彫刻、銅製の古代器、ペシュワ帝国ブラベアハートに属する刀剣などが展示されています。ここは1962年に設立され、世界最大の個人コレクション(ディンカール・ケルカール博士所有)を所蔵しています。彼は、収集に40年近くの歳月をかけ、この膨大なコレクションを考古学部門に引き渡したそうです。なお館内には、音楽・美術研究所も併設されています。

博物館の展示品はとても印象的で、19世紀のギャロッピング馬の木像や、グジャラート美術館(州内の家屋で見られる木製のファサードが特徴)、および18世紀のミェナクシ像などが含まれています。また、楽器コレクションや神話をテーマにしたランプのコレクション(ガネーシャ神、シヴァ神、パルヴァティ女神の像など)も見られます。

ほかにも、精巧に作られた器や香辛料を入れる箱、人形、象牙のサイコロセットなどがあります。ペシュエの部屋には興味深い歴史的物語があります。それよるとペシュワ・バジラオはブンデルカンドのラジャ・チャトラサルの娘に恋をし、彼女をプネーに連れてきた後に、この地にマスタニ・マハルのレプリカを作ったそうです。