マハーラーシュトラのパンチャガンガ川のほとりにある古い街コールハープルは、多数の立派なモニュメントや寺院に彩られています。パンハーラーという、マラータ王国の君主シヴァージーが長い間暮らしたとされるデカン地域でもかなり大きな城塞を擁する街は、マラータ王国の伝説の宝庫です。コールハープルには51のシャクティピーサ(女神サティの体の部分が祀られた祠)もあり、毎年大勢の巡礼者が訪れます。州の最南端に位置するコールハープルはそんな宗教的な重要性からダクシン・カシー(南のカシー)と呼ばれています。

サヒャディ地域にあるコールハープルには、いくつもの野生動物保護区もあり、花や動物がともに見られます。ジャングルサファリを楽しみ、間近の自然を体験し、トラがジープに近づいてきたり神出鬼没のヒョウが木の後ろから顔をのぞかせるのを見られるかもしれません。

街の歴史スポットは散策する価値があり、にぎやかなバザールは買い物客にはたまりません。主な見どころは、インド中で有名な豪華なネックレス、コールハープル・サージです。買い物客は有名な様々な独特のスタイルや、色、刺繍のあるコールハープル・チャパル(革サンダル)を購入できます。

かつてインド独立前は藩主国だった街は、プラーナ文献に登場します。タラーバーイーによりつくられたコールハープルは、コールハープルのチャトラパティ一族の統治(1710-1949)のもと繁栄しました。