バルチャリ・サリー

ビシュヌプルへの訪問は、この地域の特産品である美しいバルチャリ・サリーを購入しなければ完了とは言えません。縁やパレットに精巧なモチーフを用いることで知られており、最初はムルシダバード地区のバルチャーという小さな村で作られていました。ベンガルのナワブであるムーシドクリ・カーンは、この工芸品をダッカ(現在バングラデシュ)からバルチリに持ち込み、地元民にこれらのサリーを織る技術を伝えたとされます。ほどなく、バルチャリ村が大洪水で浸水した際に、この産業はビシュヌプールに移転したとされます。

 

バルチャリ・サリー

パンチムラのテラコッタ製品

ビシュヌプルから22kmの距離にある、バンクラ地区パンチムラ村は、魅力的なテラコッタ製品で有名です。約70家族のテラコッタ・アーティストが住むこの村では、動物像や人形から、インテリアデコレーションや宝飾品まで、さまざまな工芸品を見ることができます。西ベンガル州政府がユネスコと協力して設立した 「農村工芸ハブ」 では、観光客が村を訪れ、芸術の全過程を見学し、地元民と交流することができます。毎年恒例のテラコッタ・フェスティバルは、エスニックアートの工芸品を学び、購入するに持って来いのイベントです。民芸センターでは、様々な工芸品作りのワークショップに参加することもできます。

パンチムラで作られた工芸品は、人類が初めてクレイ・モデリングを行ったモノだったと考えられています。この様式は宗教儀式の一環として始まったもので、バンクラ・ホースは献身と勇敢さの象徴とされていました。パンチムラの人々がこの芸術形式を実践してきたのは、紀元後7世紀、この地域がビシュヌプルのマラ王の支配下にあった頃からだと考えられています。

パンチムラのテラコッタ製品